梅雨だから仕方がないのだけれど,蒸し暑い気候には体力も消耗します。日常のあらゆる場面で「効率」の二文字が停滞もしくは著しく低下してしまう日々。新刊にしても古書店の店先にしても,面白そうな本を見つけて次々と買い込んでは積み上げています。
そんな鬱陶しさをしばし忘れさせてくれる爽やかな藍色のガラス。先月,京都北野天満宮の天神市で手に入れた直径16センチほどの鉢です。
手に取ったとき店主はずっと携帯電話で通話中。「朝から全然売れへんわ!」と誰かにぼやきつつ,値段を尋ねる私とも小声で交渉し,成立すると「おねえさん(!),そこに新聞紙と袋があるから,自分で包んでって」。
「あ,はい」と答えて梱包しながら,なんだか可笑しくてしようがない。いつ頃のものか聞きたかったけど,もうすっかり電話モードに戻ってしまった店主に向かって「それじゃ」と一言声をかけて店先を離れました。
昭和の中ごろのものかなあ,という感じ。冷たくしたスモモなどが合いそう。枝豆も。
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