2013-06-01

2013年5月,東京東銀座,柿葺落五月大歌舞伎

 隈研吾の設計で改装なった歌舞伎座の五月公演千秋楽にでかけてきました。歌舞伎座閉場中は新橋演舞場や浅草新春歌舞伎にごくたまに出向くだけでした。わくわくしながら新しい歌舞伎座へ。

 新しくできた地下の木挽町広場からエスカレーターで地上へ。タワーを背にした歌舞伎座正面。新装というより,伝統を生かして化粧直しといった雰囲気。夕方開演の第三部の演目は「梶原平三誉石切」と「京鹿子娘二人道成寺」です。
 
  千秋楽のロビーは役者夫人たちも勢揃いで華やか。暑い日だったので,和服姿の観客は少なめだったかも。エスカレーターが設置されて動線は便利になっていましたが,ロビーや売店の雰囲気はそのまま残されていて,むしろ懐かしい。そして座席は前の座席との間隔が広がったと書いてありましたが,3階席はあまりその恩恵は感じない程度。3階ロビーの「めで鯛焼き」は健在です。

 肝心の舞台は「梶原平三誉石切」は吉衛門の景時,「京鹿子娘二人道成寺」は玉三郎と菊之助。華やかな舞台にうっとり。玉三郎の踊りは,この世のものではない白拍子花子が玉三郎という現実の肉体を借りて舞台に舞い降りたよう。「妖艶」という言葉がぴったりの舞姿にくぎ付けになります。

 歌舞伎はやっぱり歌舞伎座で見るのが一番だなあ,と。閉場前によく出かけた4階幕見席もエレベーター完備で復活したので,これからまたちょくちょく見たいものです。歌舞伎座ギャラリーはまたの機会に覗いてみよう。

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