2014-07-20

2014年7月,山陰の旅(2)島根松江,島根県立美術館,小泉八雲旧居

 松江に向かい,島根県立美術館を訪れました。ここは宍道湖に沈む夕日を愛でるのが有名。到着したのは午後の遅い時間でしたが,日が長い時期なので,日没まではかなり時間があります。今回は傾きかけた陽を写す湖面が美しい宍道湖を楽しむことにします。
 湖畔にはこれも有名な籔内佐斗司のブロンズ「宍道湖うさぎ」が並んでいて,前から2番目のウサギをなでると幸せになれるのだとか。件のウサギの背中はつるつるになってました。今回の旅ではあちらこちらに「縁結びスポット」的な場所があって,にぎわってました。やっぱり他力本願に限りますね,こういうことは(独断)。
 館内ではコレクション展を楽しみます。2階の5室はどの部屋もスケールが大きく,ボリュームたっぷりの常設展示です。見応えたっぷりの日本画や郷土のやきものなどに加えて,第4室の写真の部屋では奈良原一高の「偉大なる午後」展が開催中で,思わず小躍り。写真展関連の情報ではなかなか常設展示室の展示までチェックできていなかったので,この偶然には感激です。
 
 「スペイン・偉大なる午後」から112点のヴィンテージプリントが展示されています。大きく引き伸ばされたイメージもあり,中世にタイムスリップしたようなマタドールたちと闘牛たちの神聖な美しさに思わずため息です。いつかスペインもゆっくり旅をしたい。
 
 ショップで幸運のしじみや夕日のキャンディー(金太郎飴になってる)など楽しいグッズを購入して,次は松江の中心部へ。小泉八雲の記念館と旧居を訪ねてみました。ほほう,小泉八雲はこういう生涯を送ったのか。知らないことばかりで勉強になりました。三男の小泉清はフォービズムの画家として生きた人だそう。島根県立美術館に作品が展示されていました。合わせて見ることができて面白かった。解説のパンフレットには「三男清は西洋と東洋の血の戦いに苦悩」した,という記述があって,ちょっと気になる。この人の生涯を調べてみよう。旧居は端正な佇まいの日本家屋です。庭園の蓮池。モノクロで撮ってみました。

さて,この日の宿は玉造温泉!温泉に向かう前に,ネットで見つけて気になっていた,器と古いものを扱うObjectsというお店に向かうことにします。

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