2015-07-04

2015年6月,西安(1),長い道のり

 西安への3泊4日の短い旅から帰って一月がたってしまいました。今年は案件が重なる一年で,なかなかゆっくり写真を整理したり読んだ本を振り返る時間がとれません(泣)。なので,簡単な忘備録として。

 広大な中国大陸への旅は,移動手段と食事の手配を考えて迷わずツァーに申し込みました。西安へは中国東方航空の上海乗り継ぎ便を利用して約7時間のはずが,出発便も乗り継ぎ便も出発が遅れて,西安へは深夜の到着でした。乗り継ぎの上海空港はあまりの大きさにひっくり返りそうになる。到着口から入国審査を経て乗り継ぎゲートへ。
  添乗員なしのツァーなので,乗り継ぎは現地の航空会社係員が頼りです。早口で「シーアン!シーアン!」と叫びながら,早足で広大な空港を駆け抜ける彼の背中を必死,という感じで追いかけます。動く歩道はないんだな。

 空港で迷子になってそのまま上海の街を彷徨う姿を妄想しながら,上海の疎開が舞台のカズオ・イシグロ「わたしたちが孤児だったころ」(早川書房)を思い出す。

 西安便も遅れ,空港には深夜に到着。「地方空港」などという概念はこの国にはない。まるで砂漠のような広さの空港は,滑走路からターミナルまでが地下鉄一駅分くらいあるんじゃないか,という距離。はるか昔,遣唐使はいったいどうやって日本から唐の都長安へやってきたんだ?とにかく,バスに乗り込んでホテルへ向かいます。翌日は念願の兵馬俑博物館!

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