2015-04-13

2015年3月,横浜日本大通り,「古代エジプト ファラオと民の歴史」展

 4月第1週まで開催されていた「古代エジプト ファラオと民の歴史」展を横浜ユーラシア文化館に見に行きました。ここは小規模な建物ながら,いつ行っても密度の濃い展示が楽しめます。このエジプト展も歴史の表舞台に立つファラオの姿ばかりでなく,彼らを支えた「民」の存在にスポットを当てた面白い展覧会でした。
  「民の生活に密着した資料」と簡単に言うけれど,気の遠くなるような時間を過ごして今,眼の前にある物たちを見ていると,言葉を失います。

 それと,今回は古代エジプトから現代のエジプトへの歴史もたどる趣向が新鮮でした。キリスト教やイスラム教時代のさまざまな資料がわかりやすく展示され,ラスター彩陶器やコプトの織物など,今まで点でとらえていた時間が線と面でつながったように思えます。

 
  私の書棚のエジプトあれこれ。「ツタンカーメン」(大城道則著,中公新書 2013)と,パピルス画を著者の先生より拝領しました。パピルス画はシンプルなフレームに入れて飾りたい。
  神保町のかげろう文庫の店頭で発掘(?)したのは大英博物館が1914年に発行したWall Decorations of Egyptian Tombs。プリントと活字の配置が絶妙で,眺めているとワクワクします。造本に傷みがあるので,思い切って頁を切り離してフレームに入れてしまおうかと思案中。

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