2013-11-17

2013年10月,アムステルダム(5),ゴッホ美術館/American Book Center

 一旦 アムステルダム国立ミュージアムを出て,昼食がてら運河側のNieuwe Spiegelstraat通りの骨董店を覗いてみました。古いデルフト焼のタイルやプレートがずらりと並ぶ店のウィンドウで一つ気になるデルフトの小皿に出会う。この小皿の顛末記はまた後ほど。

 ところで,今回の旅は美術館めぐりが主な目的だったので,最初にMuseum jaarkaart(約50ユーロ)を購入しました。これはオランダの主要な美術館の入館に使える1年有効のカード(特別展で3~5ユーロほど別料金がかかるところもあり)。初日ですでに元は取れましたが,この日も「後日国立ミュージアムにまた来るとして,午後はゴッホ美術館に寄ってざっと見てからまた国立ミュージアムで友人とおちあう」みたいなことが気楽にできて便利でした。アムス旅行にはほかにも交通機関と組み合わせたカードなど,便利なカードが数種類あります。

 ゴッホ美術館はせっかく来たからおさえておくか,という感じで入館したのですが,彼の人生をたどる展示はとてもスリリング。リートフェルト設計の本館は建物そのものが一つのアートで,何気ない角度で撮った1枚も「りートフェルトの作品」になっているのがとても魅力的です。
  地下階でつながっている新館は黒川紀章の設計。残念ながら展示替え中で中には入れませんでしたが,接続部分や地下スペースのショップは六本木の国立新美術館となんとなく似てる。まあ,それはそうか,と一人ごちる。

  さて,夕刻近くなって国立ミュージアムに戻り,オランダ統治時代のジャワ島の文物や,船の模型なども面白く見て,地下階の1100‐1600年代の展示を残して時間切れ。食事には少し早い時間だったので,スプウSpui広場の書店American Book Centerへ。

 「世界で最も美しい書店」や「世界の夢の本屋さん」(ともにエクスナレッジ)に登場する書店です。店名通り,英語の本を扱う書店で,吹き抜けの黒い書棚が圧倒的。黒だと,本を引き立てるけれど,棚の上段はほこりが積もると目立ちそうだな,拭き掃除が大変だろうな,と余計な心配をする。そして上述の2冊に掲載されている「書店の写真」がとりわけ美しいのだ,といいうことをしみじみ実感して(何たるへそ曲がり),せっかく来たのだからとSusan Sontagのペーパーバックを1冊購入して店を出ました。
 さて,この日も冷たい雨が降ったりやんだり。気温も低くてつい,遠出するより市街で過ごすことを選択してしまいます。翌5日目も夜にロイヤルコンセルトヘボウのコンサートがあるので,昼間はアムステルダム市内で過ごすことにしました。

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