2015-09-27

2015年8月,フェルメールで買ったもの,エナメル彩のトレー

  今年の夏にアンティーク・フェルメール(金沢)で買ったトレー(約11センチ×7センチ)。18世紀後半のイギリスのものということ。お店で見つけたときに既視感があって,前から気になっていたものだったかなあ,と思ったらお店のHPのトップページに写真が載っていたものでした。ようこそ我が家へ,という感じ。
  朱色に近い赤の色が深く,部屋の片隅にあっても潔い勢いというか,その存在感が気持ちよいトレーです。ぱっと見たときには皮革かと思ったら,意外にも金属製で,でもブリキとは言いたくないなあ。ブリキの語源はオランダ語のblikという語らしいので(某ウィキペディアより),blikのトレーということにしよう。
 
 金彩が精緻で美しいのですが,それと同じくらいに表面の傷にも目を奪われます。使っているうちについた傷とは思えなくて,何か意味がありそう。すっかり秋の空気に入れ替わった夜に,ぼんやりとその線に視線を落としていると,時間がたつのを忘れます。 

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