2013-02-16

2013年2月,東京駿河台,明治大学博物館

 御茶ノ水駅からすぐ,明治大学アカデミーコモンの地階に明治大学博物館があります。「前場幸治コレクション2 中国・朝鮮の瓦」展のポスターを目にして,高麗美術館の塀の瓦がきれいだったのを思い出し,立ち寄ってみました。

 「中国・朝鮮の瓦」は1コーナーに二十数点が並ぶ小規模な展示ですが,なかなか日本では目にする機会がないものばかりということ。高句麗の「蓮蕾文」軒丸瓦をとても興味深く見ました。百済や新羅のものは蓮の花を表すそうですが,のちの高麗時代でもよく似た蕾文が用いられていて,高句麗と高麗が同族であることを傍証するものと言えるのだそう。なんというか,歴史のロマン(!)を感じて一人で瓦の前で感激。

 「鬼龍子」は屋根に置かれる魔除けの神獣です。宋,明,清のものが展示されています。そういえば,北京を訪れたとき,紫禁城の宮殿の屋根にずらずら並んでいるのが面白くて写真を撮ったのを思い出しました。これはたぶん「坤寧宮」の屋根。「太和殿」には11体乗っているそう。 

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