2023-12-06

2023年11月,韓国への旅(3),公州(公山城~国立公州博物館)~大田~清州

 午後は公州へ。都が扶余に移るまでの短い間,百済の都だったところ。「こうしゅう」と入力しても広州や光州とか変換される。あまり韓国観光ではメジャーではないのかと思いきや,美しく整備されたとても魅力的な都市でした。

 まずは錦江に面した古代城郭である公山城へ。復元された錦西楼に登り,市内を見渡す。何だかとても素敵なんだ。松の街路樹が通りに沿っているのが見えます。街路樹が松って日本ではあまり見ない気がする。ちょっと感動。

 さて,続いて国立公州博物館へ。今回の旅で海印寺の次に楽しみにしてたところ。というか,3日目の慶州で国立慶州博物館がコースに入ってると思ってたら入ってなかった(涙)なので,今回の旅行では唯一の博物館だったのでした。期待に違わぬ素晴らしい展示!

 1971年に発掘された武寧王陵の出土品を中心に常設展示と特別展示があり,今回は武寧王の崩御から1500年の特別展示が開催中で,息を呑むような発掘品の数々を見ることができました。

 王妃の金の耳飾りにくぎ付け。池澤夏樹の「パレオマニア」では新羅の発掘品とユーラシアの関係を取り上げていたが,百済にも同じようにスキタイ人の手によってユーラシアの文化が伝わっていたのだろうか。「ユーラシアの風 新羅へ」(古代オリエント博物館ほか編 山川出版 2009)を入手済。これからじっくり読んでみます。


 武寧陵からは日本製の翡翠の勾玉も発掘されたとのこと。必死で説明を読んでたら,ガイドさんが「あ,本当だ!日本産の翡翠と書いてありますよ!」と教えてくれた。日本と百済の深いつながりに感動。ミュージアムショップで図版の多い図録を1冊購入しました。ハングルのみ。さあ,これから韓国語勉強しますよ!

 さて,公州を後にしてむかったのは大田。ここではなんと,韓国一の人気のパン屋さん「聖心堂」へ。(そのためだけに寄った。)ガイドさんに言われるままに,あんドーナツみたいのを1つ買ってバスの中で食しました。確かにおいしかったです。名前の通り,教会に集う人たちにおいしいパンを提供したいと始めたのが店の由来なのだとか。
 そして夕刻に清州へ。文義文化財団地という伝統文化や伝統家屋を体験できるスポットを観光してから市内へ入り,市場を通り抜けて夕食のレストランへ。サムギョプサルの有名店らしかったです。(私は韓国料理はあまり得意ではないのです。。でもおいしかった。)
 市場ではチマチョゴリの専門店や青果店の鮮やかな色彩がたのしい。

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