2019-05-01

2019年5月,新しい時代の始まり,アマリリスの開花

  「れいわ」と聞いたとき,なんとなく冷たい響きだな,と感じてしまった。Rの音からイメージする「零」とか「冷」とか,耳にひんやりと響く気がする。しかし,すっかり祝祭気分に包まれたこの一両日,人はみな明日を信じて生きていけるのだと,明るい心持ちになってきた。

 昨年末にオランダ産の球根を入手して,大切に開花を待っていたアマリリス。新しい時代の幕開けにふさわしい清廉な美しさに満ちている。
  今朝(5月1日)の朝日新聞に,古井由吉が論考を寄せている。淡々と来し方を振り返り,最後は「平成は尽きようとしている」という一文で締めくくられる。この一文を「平成という時代が終わる」という文に同義変換することはできないだろう。

 時は「尽きる」ものなのだ。人にとって,産まれ落ちたときに与えられた時間はそれぞれの人生の「持ち時間」のようなものなのだろう。とっくに折り返し点を過ぎて,動く歩道がどこへ向かっているのか,それが私の目的地なのか,日々,考え続けている。

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