2020-03-26

2020年3月,川崎新百合ヶ丘,「オルジャスの白い馬」

  先週末,まだ外出自粛とまでの危機感がなかった中,川崎市アートセンターにお気楽に映画を見に出かけてしまった。森山未来が主演しているというのと,チラシのイメージが魅力的なのと,カザフスタン映画「オルジャスの白い馬」が気になっていたのだった。

  森山未来は日本人の役として出演するのかと思いきや,カーライルというカザフスタン人の役で登場する。ストーリーは西部劇みたいでシンプル。しかし映像があまりに美しく詩的で,カザフスタンの草原地帯でうっとりと夢を見ているような90分だった。

  草原の向こうに広がる雄大な山脈の朝と夕景の美しさ! 山の名前はほんとに知らない。天山山脈なのだろうな,というおぼろげな認識しかなくて,たとえばカザフスタンの草原地帯から見た山々の名前とか標高とか,きっと調べる方法はあるのだろう。あの美しい山々の名前を知りたい,と思う。

  ネットで簡単に調べるより,山岳地図とか写真とか,気兼ねなく外出できるようになったら神保町へでかけてゆっくり探してみよう。そういえば,石川直樹の写真展にたくさんの彼の蔵書が出陳されていたことを思い出す。旅は本から始まる,だったかな。この閉塞した日々にも,世界中へ旅することができるはず。

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